2016年2月28日日曜日

演出家の独り言2016②

インフルエンザは完治しました。
一回目の時に「これから千秋楽までの約ふた月間、書きます」なんて書いていて、
大ウソつきで、ごめんなさい。いきなりブログ休んでしまいました。
3月16日の初日までもう18日となりました。

さて、昨日、初めて「通し稽古」をやりました。じっさいにノンストップでやってみると色々発見があります。今回は10場構成の作品ですが、ひとつひとつの場面を個別に稽古しているとついつい「丁寧に作ってしまう」「大事に演じてしまう」傾向に陥りがちになります。それは芝居作りの初期の段階では決していけないことではないのですが、10場面を一気に連続してやってみると、「くどい」とか「同じテンポが続いてしまう」とかいったことに気付くものです。昨日もそんなことが気になりました。
今日からは、これまでに作ってきたものをベースにしながらも、「くどい」ところはさっさと進めるとか、テンポを変えるとか、全体の流れを調整する作業にも手を付け始めました。

今回は私も出演し、それもかなりの時間、舞台上にいるという役柄です。本番中いざとなれば、「今日はテンポが悪いから、ちょっとアップテンポにしよう」そんな指示を、まるでオーケストラの指揮者のように役者たちに指図できるかもしれない……なんてこと考えるのですが、きっと不可能です。舞台上でそんな冷静な判断が出来るなら、私はもっと良い俳優になっていて、今頃、演出などはやっていないはずなんです。ですから、今のうちに全体のテンポとかスピードを企んでおかなければなりません。
ただし、これらは劇場に入ってからが本当の仕事になります。いくら稽古場で上手く場面が成立しても、劇場でそのように行くとは限らない。その逆もあります。

それにしても、今回は竹内さんのホンがあるから、ある意味では「楽」であります。
そのホンをちゃんと面白く演ずることは「楽」ではありませんが、これまでの『あなたに会ったことがある』シリーズやカフカの大作シリーズなどは、最初にホンが無かったのですから、それに比べると今の現場は「らくちん」です。最初にホンが無く、ワークショップで作ってきた舞台の数々、その現場はじつにハードでした。あまりにハードだったものだから、力尽きて今、MODEを休もうとしているのかもしれません。

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